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抗うつ薬の副作用で性欲低下・性機能障害が出たときの対応は?

性欲低下うつ
患者さん
患者さん

うつ病になってから下がっていた性欲が、抗うつ薬を飲みだしてから更に下がったような・・・恥ずかしくて相談しにくいな。

院長
院長

抗うつ薬を開始後、または増量後の性欲低下は抗うつ薬の副作用の可能性もあります。恥ずかしがらずに、ぜひ主治医に相談してみてください。

抗うつ薬の副作用で性機能障害が出ることがあります。具体的には、

 性機能障害 
  • 性欲そのものの低下:
    ➡いわゆるセックスしたい気持ちにならない。
  • 性欲があっても体が反応しない、または体の反応が持続しない。
    ➡男性でしたら、いわゆる「勃たない」状態などのこと。
  • 絶頂の障害:
    ➡いわゆる「イケない」状態のこと。

といったものが挙げられます。

院長
院長

注意点としては、うつ病の症状そのもので性欲低下が起こるという点です。

うつ病では様々な意欲が低下します。そのため、抗うつ薬の開始後や増量後に生じて、減量や中止後に改善する性欲低下が抗うつ薬の副作用による性機能障害とします。

性欲低下が出たときの対応

抗うつ薬を開始後や増量後に性欲低下が生じた場合には、以下のような対応があります。

 抗うつ薬による性欲低下への対応 
  1. 飲む時間を変えてみる。
  2. 抗うつ薬を減量してみる。
  3. 別の抗うつ薬へ変えてみる。
  4. 性欲増強効果のある薬を併用してみる。
  5. 1か月ほど様子をみる。

飲む時間を変えてみる。

時計

薬を飲むと、胃で溶けて、腸管から血管内へ吸収されていきます。これには時間がかかり、例えばエスシタロプラム(商品名:レクサプロ)という抗うつ薬では、飲んでから4時間後に血液中の濃度が最も高くなり、その後は濃度が下がっていきます。

薬の濃度が高いと、副作用も高まります。そのため、例えばセックスを行う夜間に血液中の濃度が一番低くなるように、

  • 朝など早めの時間に飲む。
  • セックス後に飲む。

など、飲むタイミングの工夫で性欲低下の生活への影響を少なくすることが期待できます。

抗うつ薬を減量してみる。

減薬

うつの症状が数か月にわたって安定している場合には、抗うつ薬の量を減量してみるのも手です。ただし、減量後にうつの症状が悪化するリスクもあるため、もしそうなった場合には主治医と相談しましょう。

別の抗うつ薬へ変えてみる。

薬

抗うつ薬の種類はたくさんあり、副作用が少なくて、よく効く抗うつ薬の開発を日々製薬会社が行っています。また、性欲低下が出にくい抗うつ薬もあり、主治医と相談して別の抗うつ薬へ変えてみるのも手です。

性欲増強効果のある薬を併用してみる。

薬

薬によっては性欲増強効果のある薬や、抗うつ薬の副作用の軽減を期待できる薬があります。それらの薬を併用してみるというのも手です。

1か月ほど様子をみてみる。

カレンダー

薬の副作用は、

  • 飲み始め。
  • 量を増やしたとき。

に出やすく、数週間飲んでいるうちに体が慣れて軽減してくるものも多いです。そのため、シンプルに様子をみてみるというのも手です。うつ病そのものが良くなってくれば、うつの症状としての性欲低下も減っていきます。

「性の問題」は話題にしにくいですが大事です。悩んでいれば、恥ずかしがらずにぜひ主治医に相談してみてください。

このホームページでは、出来るだけわかりやすく心の病気について説明しています。他の記事もぜひ読んでいただき、病気の理解を深めてもらえれば幸いです。

著者:臼井 敏晶医師

院長臼井敏晶医師
診察室での院長

資格・所属学会

精神科専門医 / 精神保健指定医(厚生労働省) / 日本医師会認定産業医 / 麻酔科標榜医 / 麻酔科認定医(2017年~2022年)・日本精神神経学会 / 日本ADHD学会

略歴

愛知県立明和高校卒業後、山梨大学医学部医学科へ進学。卒業後は豊田厚生病院での研修を経て名古屋大学精神科へ入局。その後、大学の関連病院で勤務の後、2022年に大曽根駅前こころのクリニック院長就任。
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