新規の初診患者様の受付は停止中です。再開次第掲載いたします。

こころの病気でも採血検査がいるの?

血液検査を説明 よくあるご質問

初診で検査を行う理由

はじめて心療内科・精神科を受診する患者さんは、

患者さん
患者さん

え!? なんで採血や心電図検査がいるの⁇

といった疑問を抱かれるのではないでしょうか。
初診では、以下のような理由で検査を行う場合があります。

初診で採血と心電図検査を行う理由
  1. こころの病気に見える、体の病気の除外
  2. 薬を使う場合、肝臓、腎臓、心臓の機能のチェック

体の病気の除外のための検査について

採血検査


例えば、

患者さん
患者さん

最近疲れやすくて、夜に動悸がして胸が苦しいし、ずっと気分も落ち込んでいます。

という症状で受診した場合、だいたい2か月に1人くらいのペースで体の病気の患者さんが混ざっていることがあります。
体の病気の例としては、

  • 重度の貧血
  • 甲状腺機能低下症
  • 不整脈

などです。
よって、採血や心電図検査で甲状腺ホルモンの数値などをチェックすることは重要です。

薬を使う場合、肝臓、腎臓、心臓の機能のチェック

薬

多くの薬は、肝臓で分解され、腎臓から尿と一緒に体の外に出されます。
肝臓と腎臓に問題がある場合、薬を普通の量では使えず、普通より少ない量に調整する必要があります。
また、心電図によっては、使えない薬もあります。

院長
院長

例えば抗うつ薬のエスシタロプラムというお薬は、心電図によっては使えません。

再診で検査を行う理由

心電図検査

再診では、だいたい半年~1年に1回くらいの頻度で採血と心電図検査を行います。
薬によっては3ヶ月に1回くらいの頻度で血中濃度をチェックするものもあります。
再診では、以下のような理由で検査を行います。

再診で採血と心電図検査を行う理由
  1. 薬の副作用のチェック
  2. 薬の血中濃度のチェック

薬の副作用のチェック

薬によっては、まれに薬剤性肝障害などの副作用が起こることがあります。定期的に採血を行うことで、副作用が起きていないか確認することができます。

薬の血中濃度のチェック

血液検査結果

バルプロ酸や炭酸リチウムなど一部の、厳格に有効血中濃度を維持する必要がある薬剤は、定期的に採血を行ってその血中濃度を確認することが大切です。

院長
院長

以上のような理由から、治療中の患者さんには定期的な検査を推奨しております。

このページの著者:臼井 敏晶 医師
内容への問い合わせ先:Web問い合わせ

院長臼井敏晶医師
診察室での院長

資格

・日本精神神経学会認定 精神科専門医
・厚生労働省認定 精神保健指定医
・日本医師会認定 認定産業医
・厚生労働省認定 麻酔科標榜医
・日本麻酔科学会認定 麻酔科認定医(2017年~2022年迄)

略歴

愛知県立明和高校卒業後、山梨大学医学部医学科へ進学。卒業後は豊田厚生病院での研修を経て名古屋大学精神科へ入局。その後、大学の関連病院で勤務の後、2022年に大曽根駅前こころのクリニック院長就任。
 詳しいプロフィールはこちら》

タイトルとURLをコピーしました