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うつ病のときの退職判断について。

辞表うつ
患者さん
患者さん

もう今の職場を辞めよう・・・

院長
院長

ちょっと待って!

まずは、うつ病の症状が少し良くなるまで決断は延期しましょう。

うつ病になったとき、職場を退職しようか悩みますよね。
すぐに退職するのが良いのでしょうか? 
今回は「うつ病のときの退職判断」について解説していきます。

結論:大きな決断はまずは延期。

バツ印の女性

はじめに結論から言うと、うつ病の症状がある程度改善してくるまで、大きな決断を避けることが望ましいです。退職、結婚や離婚、引っ越しなど、決断後に修正が難しいことの判断は延期します。

理由:うつの症状が決断に影響するため。

落ち込んでいる女性

うつ病のときには、

  • 思考力低下
  • 集中力低下
  • なんでも悪い方へ考える。
  • 記憶力低下

といった症状のために、物事を深く考え、納得できる決断をする能力が下がっています。
そのため、決断力が下がった状態で後から修正不能な大きな決断は延期することが望ましいです。

院長
院長

仕事に支障が出ている際には休職や治療を挟んで、ある程度症状が良くなるまでは決断を延期しましょう。

実際の診療の中でも、初診のときには、

患者さん
患者さん

退職しようと思います。

と語っていた患者さんが、休職や治療をはさんで病状が改善し、復帰した後の外来受診時には、

患者さん
患者さん

あのとき、退職しなくて良かったです。

と診察の中で語るケースもあります。
もちろん、抑うつ症状が改善した後にも、冷静にしっかり考えた上で退職を決断される方もいます。重要な点は、うつの症状が著しいときには大きな決断を延期するということです。

著者:臼井 敏晶医師

院長臼井敏晶医師
診察室での院長

資格・所属学会

精神科専門医 / 精神保健指定医(厚生労働省) / 日本医師会認定産業医 / 麻酔科標榜医 / 麻酔科認定医(2017年~2022年)・日本精神神経学会 / 日本ADHD学会

略歴

愛知県立明和高校卒業後、山梨大学医学部医学科へ進学。卒業後は豊田厚生病院での研修を経て名古屋大学精神科へ入局。その後、大学の関連病院で勤務の後、2022年に大曽根駅前こころのクリニック院長就任。
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