なんか最近、通勤中にドキドキと動悸がしたり、お腹が痛くなったり、好きだったアイスクリームを食べても、美味しく感じなくて変な感じ・・・
なるほど。実はうつ病のときって、気持ちの症状以外に体の症状も出るんですよ。体の症状が目立って、こころの症状に本人が気づいていないこともあります。
え!? 体の症状も出るの? 詳しく知りたいわ。
うつ病の時の体の症状
うつ病では、セロトニンやドパミンと呼ばれる、脳だけでなく全身の神経と神経の間を行き来する神経伝達物質の異常を伴います。セロトニンとうつ病の関係については、以下のリンクをご参照ください。
このことから、心臓や胃腸など自律神経系の関係する内臓の症状や様々な体の症状が出ることがあります。
・・・など
例えば、セロトニンは脳でも使われていますが、大部分は胃腸で使われます。ストレスによるセロトニンの変化は胃腸の症状となってあらわれることもあります。
「緊張して下痢する。」「ストレスで胃が痛い。」などは、日常でも経験がありますよね。
また、セロトニンの不足は突然の息苦しさや心臓のドキドキが出るパニック障害の要因でもあります。そのため、パニック障害に似た、息苦しさや動悸、のどの詰まり感を伴うこともあります。
うつ病と聞くと「気持ちの落ち込み」などの、こころの症状のみと思われがちですが、実は様々な体の症状を伴うこともあります。動悸や呼吸の苦しさなどで内科を受診し、検査をしても異常が見られないときには、うつ病の可能性もあるため、近隣の精神科医に相談するのも手です。
このホームページでは、出来るだけわかりやすく心の病気について説明していますので、他の記事もぜひ読んでいただき、病気の理解を深めてもらえれば幸いです。
資格
・日本精神神経学会認定 精神科専門医
・厚生労働省認定 精神保健指定医
・日本医師会認定 認定産業医
・厚生労働省認定 麻酔科標榜医
・日本麻酔科学会認定 麻酔科認定医(2017年~2022年迄)
略歴
愛知県立明和高校卒業後、山梨大学医学部医学科へ進学。卒業後は豊田厚生病院での研修を経て名古屋大学精神科へ入局。その後、大学の関連病院で勤務の後、2022年に大曽根駅前こころのクリニック院長就任。
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