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うつ予防のための適度な運動ってどれくらい? 精神科専門医が運動とうつ病について解説します。

運動うつ

運動にはうつ病を予防する効果があります。
そのため精神科医は「適度な」運動を勧めますが、「適度」ってわかりにくいですよね?
どれくらいが適度な運動なのでしょう?
今回はうつ病予防効果のある運動量について解説していきます。

結論:1週間に1時間!

患者さん
患者さん

えぇ!! すくな!!

院長
院長

びっくりしますよね。
1週間に1時間です。1日1時間の書き間違いではないです。

更に、

  • 1週間に1時間以上運動しても追加のうつ病予防効果は得られなかった。
  • 軽い運動でも激しい運動でも予防効果に差は無かった。

という結果になっています。

これは「うつ病」の予防に必要な運動量の話です。
例えば、糖尿病に対する運動療法では
・週5日以上
・1日30~60分
ともっと多いですよ。

院長
院長

いろいろ驚きですよね。
以下でこの結論の元になった論文を紹介します。

論文紹介:Exercise and the Prevention of Depression: Results of the HUNT Cohort Study.

元となる文献は、 Exercise and the Prevention of Depression: Results of the HUNT Cohort Study.という北欧のものになります。北欧では全住民を対象とした大規模研究が盛んです。
HUNT研究とは、元々は全住民を対象とした健康調査です。1984年1月~1986年2月を第1調査とし、第1調査ではノルウェーのヌール・トロンデラーグの20歳以上の全住民を参加者としました。1995年8月~1997年6月の第2調査では、参加者の9~13年後を追跡調査しました。

このHUNT研究から第1調査で体の病気がなく、うつ病や不安症の症状がない健康な33908人を選び出し、11年間フォローして第2相でうつ病や不安症となった人達の 運動の頻度や運動の強度(激しい運動か)のデータを解析しました。 

院長
院長

33908人を11年間もフォローするという日本では考えられないようなスケールに驚きますね。

さて、この研究の結果、 

  • 1週間当たりの総運動時間が多いと、将来のうつ病のリスクが減少する傾向がみられたが、1週間当たりの運動時間が1時間を超えた場合は追加的な予防効果はみられなかった。
  • 予防効果は低いレベルの運動でもみられ、、運動強度との間に関係はみられなかった。

という結果だったのです。

院長
院長

意外に少ない運動量でしたね。「これなら自分にもできる。」と思っていただければさいわいです。

このホームページでは、出来るだけわかりやすく心の病気について説明していますので、他の記事もぜひ読んでいただき、病気の理解を深めてもらえれば幸いです。
また、運動だけでは健康なこころの状態を維持できなかった方は早めの精神科受診をお勧めします。

著者:臼井 敏晶医師

院長臼井敏晶医師
診察室での院長

資格・所属学会

精神科専門医 / 精神保健指定医(厚生労働省) / 日本医師会認定産業医 / 麻酔科標榜医 / 麻酔科認定医(2017年~2022年)・日本精神神経学会 / 日本ADHD学会

略歴

愛知県立明和高校卒業後、山梨大学医学部医学科へ進学。卒業後は豊田厚生病院での研修を経て名古屋大学精神科へ入局。その後、大学の関連病院で勤務の後、2022年に大曽根駅前こころのクリニック院長就任。
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